何の不安もなく葬儀を執り行うことができました。
H 様
故人様:母
昨年8月、最愛のお母様を亡くされたH様。90歳を過ぎていたお母様は、足の骨折、重い風邪などに見舞われながら、その都度、驚異的な回復力で乗り超えてこられました。とは言え、体力は徐々に衰え、最期はH様の目の前で息を引き取られました。「家族葬でしっかり送りたかった」。H様の願いに小金井祭典は寄り添えたのでしょうか。H様にお話しを伺ってまいりました。
- リハビリを乗り越えた気丈な母
- お辛い気持ちを思い出させるようで申し訳ございませんが、お母様がお亡くなりになった経緯を少しお聞かせいただけますか。
母がちょうど88歳の時でした。私が仕事から帰宅した際に、家の電気が点いてついていないので「おかしいな?」と思って玄関を開けると、母が倒れておりました。自宅の庭で躓いた際に足を骨折してしまったようで、やっとの思いで玄関までたどり着いたようでした。病院で手術をしていただき、その後、母の頑張りもあり、杖をついて歩けるところまで回復をしました。しかし、その「歩けるようになった」という母の過信もあったのでしょうか。翌年、今度は自宅でカーテンを引く際に倒れ、もう一方の足を骨折してしまったのです。この時も、気丈な母の性格もあり、リハビリに励んで歩行器で歩けるまでに回復したのです。
お母様は、すごい回復力ですね。
そうなんです。その後、風邪をこじらせ食欲不振などを起こすのですが、その際にも驚異的な回復力を見せていました。とはいえ、病気をするごとに少しずつ体力が落ちていくのが分かりました。このような状態が1年ほど続いていたある日、往診に来ていただいた先生から「胆管に小さながん」があるとの報告を受け、その頃を境に体力もさらに落ち、食欲も無くなっていったので。
- 最期は「胆管がん」で亡くなりました。
- H様もさぞやご心配だったことでしょう。
はい、とても心配しました。亡くなった日は朝から普段と変わりなかったのですが…。その日は、朝に歯医者さんに往診していただき治療を受けた後、私が「何か食べない?」と聞いたら、母は「何も食べたくない」と言うのです。私は「ゼリーぐらい食べたら」と思い、母の部屋に支度をして持って行きました。その時、母はベッドに腰掛けていたので、私がスプーンで母の口にゼリーを運んでいたのですが、母の様子がおかしいのです。
私は誤飲が怖かったので、すぐに口の中をあけたところ、飲み込めないゼリーが口の中に溜まっていたのです。急いで、母の顔を下に向け口の中の物を全てかき出し、その後、顔を正面に向かせたところ、母の舌がみるみるうちに白く変色してきたのです。
H様はその時どう思われましたか。
その母の舌の色をみているうちに「これはもう母は逝ってしまうのだ」と感じました。その状況は、例えば、どこかを叩いたり、さすったりすれば回復するようなものではないことは直感で分かりました。本当に「すーっ」と体から母が抜け、徐々に機能が停止していく感じでした。
母の存命中は「母が亡くなったら、悲しみのあまり本当にその事実を受け入れられるだろうか」とずっと考えていたのですが、実際に目の前で繰り広げられる母の最期を見て、思いのほか冷静に受け入れられた自分がいたのには驚きました。結局、最期は「胆管がん」で亡くなりました。
- 家族葬でしっかり送ってあげたいと考えていました。
- お母様ご愁傷様でございました。H様も大変なご経験をされましたね。ご葬儀社はどのように探されたのでしょうか?
親しくしているいとこの子どもの友人が小金井祭典の是枝さんでした。そのため以前から、小金井祭典さんの話は聞いておりましたし、2年前に叔母が亡くなった時も、小金井祭典さんにお願いして家族葬をやっていただきました。叔母の葬儀を見た時に「こういう葬儀だったら私もお願いしたい」と思い、日頃から、いとこたちに「もし何かあったら是枝さんにお願いしたい」と言うことは伝えていました。母が亡くなって、すぐにいとこ経由で是枝さんに連絡をとりました。
最近ではネットで葬儀社を探す方も多いのですが、小金井祭典以外に問い合わせや見積もりをとられた葬儀社はございましたか?
いえ。最初から是枝さんにお願いしようと思っておりましたので他にお問い合わせをした葬儀社はありません。存命中に葬儀社を探される方もいらっしゃいますが、元気なころから母は葬儀の話をするのを好みませんでしたので、予め探すようなことはしませんでした。
どのような葬儀を希望されていたのでしょうか。
叔母の時も家族葬だったのですが「こういう葬儀だったら私にも無理なくできそうだ」と思い、母の時も同じように家族葬でしっかり送ってあげたいと考えていました。あまり暗い感じで母を送りたくなかったので、お花を多めに使って頂き、色の希望などを伝えました。実際の葬儀は、私のイメージ通りというか、むしろそれ以上した。細部に「こういうところも配慮していただいたのだ」という所が随所にありました。
- 小金井祭典さんのおかげだと思っています。
- 葬儀を通じて小金井祭典の対応はいかがでしたか。
全てのことに対して、とても気持ちがこもっていたのを覚えています。いろいろな事をお願いすると、こちらが言わなくても配慮いただける。とても行き届いた対応をしていただきました。分からないことがあっても、是枝さんから適切なアドバイスをいただけて、何の不安もなく葬儀を執り行うことができました。葬儀中の課題や不満については、一切ありません。本当に良くやっていただきました。料金面に関しても、「この葬儀内容であれば、このぐらいの金額だろう」ということで不満はありません。
お母様のご葬儀を終えてみて、「お葬式」というのをどう感じられましたか。
母の葬儀を行うまでは、「いろいろ大変なことも多いのだろう」と不安で一杯でした。しかし、実際に葬儀を終えてみると「こんなに穏やかな気持ち」で不安に陥ることなく母をしっかり送れたことに驚きました。もちろんこれは自分一人ではできないことで、小金井祭典さんのおかげだと思っています。
葬儀のことで悩んでいらっしゃる方にアドバイスがありましたらお願いいたします。
私の場合は、是枝さんという方を存知上げていたので良かったのですが、もしそのようなお知り合いがいない場合、葬儀に出られる機会があれば、そこの葬儀社の方の動きや、どういう所に気を配っているか、担当者の動きや葬儀の様子などをしっかり見ておくことが大切だと思います。実際に他の葬儀の内容を見ておくことにより、葬儀に対するイメージもでき、葬儀社を選ぶ際の参考にもなると思いますので。
小金井祭典さんには、利用者の気持ちに寄り添っていただけ今の感じをずっと持ち続けて行ってほしいと思っています。