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これから楽交『住まいの終活』セミナーリポート2025.7.18.

大人のサークル これからの生き方と逝き方を考える 「これから楽交」

第9回  お葬式って必要ですか 7月18日(金)

お葬式の簡略化が進む今、その必要性について考える

◇講師   是枝 嗣人

 

◇内 容

〇取り戻されたお葬式の意味

コロナ禍で葬儀の小規模化が進み、訃報の知らせも事後報告が多くなった。

義理での参列が少なくなり、本当に気持ちのある人のみの参列となったことから、お葬式本来の意味を取り戻せたような気がする。

〇悲しみと向き合うことと、お見送りの本質

時代が変わってもカタは変わらないが、時代と共にカタチは変化し続ける。

例)以前はお棺を祭壇の後ろに配置していたが、今は対面しやすいように前に安置するのがスタンダードになった。

〇一日葬の増加

15年くらい前一日葬はなかったが、現在は喪主も参列者も高齢になったことなどから、一日葬も増えた。

〇お葬式の目的

・故人の功績を称える(趣味を含む)

・遺族の気持ちを整える

・親族間の継承の確認

・友人の思い出の整理

・会社の承継者のお披露目会

・社会の喪失の確認

・すべての人のグリーフワーク

 

◇質疑応答

Q:カタは変わらないが、時代と共にカタチが変わるとはどのようなことですか?

A:亡くなった方には白装束を着せるのが一般的でしたが、今は私服を着せることも多くなりました。

その方を思う気持ちは同じでも、時代に沿ってカタチは変わっていきます。自由に選択できる時代が来たということです。

Q:逝去後すぐに葬儀場の安置室に移動したとき、家族が亡くなっているのにお供えや、枕花、枕経もなく、自宅では普段と同じ生活をしていることに違和感を感じたのですが、何かできることはありますか?

A:なるべくならご自宅に安置できるようご提案しています。都合上難しい場合は、葬儀の日までに手を合わせられる場所(仏壇のようなもの)を作るのも良いと思います。

 

◇まとめ

葬儀を提案する側として、そのご家族にとってどのようなお見送りの形が最適かを一緒に考えています。

自由に葬送の形式を選べる時代だからこそ、「葬儀の本質」を見失わないことが大切です。

お葬式の必要性をお一人お一人が考えた上で、意向を決めることが重要になります。

形式の簡略化が進む中で、ただ手軽さだけに流されるのではなく、故人様とのお別れに込める意味をしっかり見つめ直す時間にしていただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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