CRT栃木放送 是枝つぐとのおみおくり百科vol.1 2018年10月2日
~お見送りとはなにか、なぜお見送りをするのか~
・「葬る」という字についての話
草+死+草で 「葬る」
お亡くなりになった方のお身体を、草ではさむ = 埋葬するということ
人の手を介さないと葬る事は出来ない→お見送りも一緒
・お葬式に定義はない
送る人・送られる人、二人以上いればお葬式はできる
それ以外の要素は、すべて選べるオプションとも言える
だからこそ送る人・送られる人の想いが大切
・自分の見送られ方を考える→残された方の想いも汲んで考える
本人がどう送られたいと思っていたかだけではなく、どう送りたいのかという思いも果たされると悔いが残らない
・わからない事は、何でも訊いてみる。想いを汲んでくれる葬儀屋さんを探す
これさん手帳 『天冠(てんかん)』
お亡くなりになった方の旅支度の一つで、額に着ける白い三角形の頭巾
お遍路さんの装束と似ているが、お遍路さんはこの天冠は着けない
(幽霊のしるしだと思っている人がいるかもしれない?!)
諸説あるが、正装の烏帽子の代わりで、旅の道中をを明るく照らすために着けるとも言われている
旅というのは、次の世界へ行くまでの四十九日間の旅路のことで、七日毎にお裁きを受けるとされている
そこで地上の家族が、七日毎にお坊さんを呼んでお経を読んでもらい、お花やお供えあげ、「いい人だったね!」と話すことで、裁判官に情状酌量を促すという意味がある
今日では、額には着けず、編笠と一緒にお棺に入れている