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2010年8月3日 東京新聞に掲載されました。

【今どきのお葬式】

大きなダイニングテーブルで女児が折り紙をする。お茶を飲みながら見守る喪服姿の祖母。一角には花に囲まれた棺(ひつぎ)がある。近くでは、個人の若いころの写真を手に、家族らがくつろいで語り合っている。
東京都台東区の「葬祭館スペースアデュー」で先月営まれた通夜・告別式。故人は九十四歳の女性で、家族や友人ら約三十人が参列した。
通夜の前にチェロによる童謡演奏も行われた。仏式葬儀が終わると、喪主の男性(五二)は「親しい方だけでというのが本人の希望。ゆったりした雰囲気でじっくり思いをこめてでき、とても良かった」と穏やかな表情で語った。その後の会食では生前に女性が漬けた梅干しが振る舞われた。
葬儀は最近人気の「家族葬」だ。家族や友人など故人と親しかった人たち数人から三十人程度で行うことが多い。「一般的な葬儀では遺族は会葬者の対応に追われ、ゆっくり個人を偲(しの)べないとの思いから、お別れの時間を自宅にいるようにゆっくり過ごしたいという人は増えている」と同館を運営する葬儀社「マルキメモリアル21」(同区)企画室の河辺直人さんは話す。
同社では、参列者約十人の仏式の家族葬儀費用は飲食費、返礼品費などをのぞき約六十万円から。同館は家族葬に対応するため、各会場に、祭壇と参列者席のほかにダイニング、キッチン、遺族が泊まる寝室も備える。
広がる新スタイルの葬儀は家族葬以外にも、読経の代わりに楽器の演奏で故人を送る音楽葬、段ボール製の棺や過剰包装をしない返礼品などを利用するエコ葬、祭壇を個性的な花で飾る花葬も出てきた。会食費を抑えて、火葬場で使用料の高い個室を利用したり、部分的に費用をかけるケースも増えつつある。
最近の葬儀の特徴は、不況や核家族化から急速に進む小規模化だ。最もシンプルなのが、遺体を病院などから直接火葬場へ移送し、荼毘(だび)に付す「直葬(ちょくそう)」だ。費用は十万〜三十万円で、専門の葬儀社も登場した。
だが「小規模化イコール簡素化とは限らない」と、葬儀の事前相談業「リリーフ」(川崎市)の市川愛代表は言う。「お金のかけ方にメリハリをつけたい人が増えている」とこだわり派の存在を指摘する。
その理由を「葬儀にも故人のその人らしさを演出する部分にこだわるようになった。一方で、簡素化した葬儀だとあまりに寂しいと思う遺族の思いもある」と分析。「旅行でいうと、これまでの葬儀が同レベルのホテルや料理を集めたパックツアーだったのに対し、今注目されているのは、自分でオプションを選ぶ個人手配旅行型」と市川代表は話す。
ニーズに応えるために、葬儀社側には提案力が求められだした。小金井祭典(東京都小金井市)の見積書には、総額表示の「葬儀一式」がない。是枝嗣人代表は「オーダーメードのお葬式をつくりたいから」と言う。
アウトドア好きの故人のときは、遺族にスキューバダイビングの道具やバイクを飾ってもらった。青果店を営んでいた故人のために、店の果物を供えてもらったこともある。是枝代表は「これまでの葬儀は遺族に葬儀社の指示通り動いてもらったが、故人の尊厳を尊重して送るためには遺族が主役になってほしい」と話す。
(竹上順子)

2010年6月10日発行 週刊朝日MOOKに紹介されました。

利用者の要望に応じた個性的な葬儀に対応。葬儀内容や料金の細かな説明を行い、社歴は浅いものの安心して紹介できる葬儀社としてご紹介いただきました。

2009年6月10日 毎日新聞に掲載されました。
【エコな式手掛け1年 真心込め地球に優しく】

貢献人たち  〜CSRの現場から〜

■葬儀業 小金井葬祭
「葬儀屋は、葬祭でのプロデューサー。トータルでエコな式にしたいと思った」。小金井祭典(小金井市)の是枝嗣人社長(30)は話す。同社は祭壇のロウソクや線香、葬儀後の食事に使うはしなど、環境に配慮した「エコ葬儀」を手掛けている。是枝さんは学生時代のアルバイトから、およそ10年間、葬祭関連の仕事にかかわっている。「そのころから紙を原料にした『エコ棺』はあった」という。
年間100万基以上が使われる棺。その大半は、外国産の木で作られている。是枝さんは「それに加えて、ここ数年、葬儀に使うもので環境に配慮した商品が相次いで出た。一般の人も環境に関する関心が高まってきたので、いろいろな提案が出来ると思った」と述懐する。その時期が07年10月の創業とも重なり、当初からトータルプロデュースした「エコ葬儀」を打ち出した。
心掛けているのは「まずは送る人たちの気持ち」だという。同社ではフィリピンにマンゴーの木を植えるプロジェクトに売り上げの一部を寄付しているが、それもあくまでオプションだ。「悲しみにくれているご遺族に、むやみにエコの話をするのは失礼。積極的にエコを求めない人には、選択肢をお示しするぐらい」と是枝さんは表現する。
また、祭壇の花は、式後に持ち帰りを勧めているが、ただ促すだけではない。一般的な白菊に加え、季節感があり、色鮮やかな花も加えるほか包装まで行い、「持ち歩いても葬式帰りとは分からない花束にする」(是枝さん)。過剰包装しがちな返礼品は、小物入れになる茶筒などを竹かごに入れたオリジナル商品も開発。「エコではなく、センスがいいから、と選んだ方もいる」
手掛けた葬儀では、色鮮やかな花も並ぶ。白一色ではないカラフルな祭壇は遺族にも参列者にも好評だという。

「エコ葬儀」を手掛けてから1年がたつが、受注は全体の10分の1ほど。それでも「『私の葬式はぜひ、エコで』と生前に相談に来る人も増えており、手ごたえを感じている」(是枝さん)という。「最期の時に真心を込めたお弔いをするというのが基本。その上で、地球に優しい葬儀をお手伝いできれば、なおいい」。その自然体の取り組みが少しずつ広がっているようだ。

【佐藤岳幸】

2009年4月3日 NHK国際放送で紹介されました。

ラジオ 日本Focus:「エコ」葬儀は流行ります。

【紙の棺】
■「おくりびと」という邦画は今年のアカデミー賞最優秀外国映画賞、感動的な日本の伝統的な葬儀について注目を浴びました。
日本では、公益が伝統的な木製のものの代わりに紙の棺などの、より環境に優しい葬儀への関心が高まりつつあります。
ほとんどの日本人は火葬されます。そのとき紙の棺を使用し燃やす場合、より少ない二酸化炭素を放ちます。

私たちは死に対処するさまざまの方法を探り始めた日本人の考え方における変化に関して報告します。

2009年3月17日 朝日新聞に掲載されました。
【地球に優しいエコなお別れを・・・】

■小金井の葬祭会社
CO2排出量の少ない棺におさまり、香典返しは過剰包装をやめる。小金井市の若手の葬祭会社社長が、新しい葬儀のスタイル「エコ葬儀」を提案する。地球に優しいお別れを望む人たちのため、2月末にホームページを開設した。
エコ葬儀を提唱するのは、小金井祭典(同市本町5丁目)の是枝嗣人社長(30)。
同社はこれまでも、燃やすときCO2排出量が少ない紙製の棺、木より育ちが早い竹でできた香炉、包装を簡素にした会葬の返礼品などを扱ってきた。今後は、トウモロコシや貝殻などから作られ、土にかえりやすい骨つぼや、仕出しの食事に使うはしを割りばしから塗りばしにかえることなどを提案、新しい葬儀をパッケージとして本格的にプロデュースしていく計画だ。
紙製棺のメーカーで小金井祭典と取引のあるトライウォール社特販部の小林誠司さんによると、紙製棺自体は少なくとも1990年代半ばには出回るようになっていた。しかし、年に110万本とも言われる棺市場にあって、まだ数千本程度の割合という。
同社製品「エコフィン」の場合、製造に必要な森林資源は合板製の従来製品の半分近くで、燃焼時間も半分、CO2、NOX(窒素酸化物)などの排出量は約3分の1といい、環境意識の高まりとともに今後の利用拡大を見込んでいる。
小金井祭典の是枝社長は「葬儀はまずお客様のお気持ちありき。私どもはこうしたご提案はしますが、ご判断はお客様。時代にあったご希望にも対応できるようにしたいということです」と話す。循環型社会の発想は「死は終わりではなく、新しい命の始まりにつながるという仏教の死生観になじみやすいのでは」とも。
同社は今後、葬儀代の一部をフィリピンでマンゴーの木を植える緑化活動に寄付することも計画している。マンゴーは最初の収穫まで約5年という。是枝社長は「七回忌というと一般にご命日などの記憶があいまいになりがち。そのころできたマンゴーをお届けできれば『あ、おじいちゃんのマンゴーだ』と、ご家族の思いも新たになるかもしれません」。
【紙製棺の見本などを抱える是枝社長(左)とトライウォール社の小林さん】

コンセプト

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葬儀の事例

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